美しすぎる満月と別れ  -Too Beautiful Full Moon and Farewell

月が空一面を照らしていた
雲一つなかったと思う

月の光が 部屋に差し入って辺りが見える程の明るさだった

電気はつけないまま
わたしは ずっと満月を見ていた

悲しみを感じる間もないくらい
坦々と あっけなく
話は進んでいった

あの最後の電話の時
どうして あらがわなかったんだろうと
今更思う

これまでの伝えきれなかった気持ち
まだ、誤解があるかもしれないこと

自分はこのままでは嫌だ
このまますれ違ったまま 別れるのは嫌だ

何もかもに
そっと ふたをして

何がどうなってきて
今どうなっているか

そういうことよりも

あなたの意思を

ただ
尊重し
受け入れたかった

あなたは
とても優しい人だから
もう苦しめたくなかった

江崎灯台から 手前にススキ 奥に瀬戸内海と神戸街
灯台からの景色 手前にススキ 奥にのぞむ海と街並み