氷の浮かぶ冷たい海で
彼は彼女を流木に乗せた
2人の重さには耐えられないと
彼女を生かすために あなたは自ら零下2度の海中へ沈んでいった
遠ざかる彼の瞳は ずっと彼女を見つめていた
「諦めるな!」「生きるんだ!」
強く強く 瞳が言っていた
あれから長い長い月日が流れた
そっと目を閉じる
冷たい海底へおちながら まっすぐ自分を見つめていたあなたの瞳を
静かに感じ あなたと語らう
わたしも
もうすぐ 逝く時が近づいているようです
あなたのくれた命 限りなく生きましたよ
これからは、あなたと生きましょう
生きようね ずっと