別の世界を生きる自分 -Me who lives in another world

空と海 境目がよくわからない もやが濃い日 
空と海との境界が曖昧な

太陽が地上から姿を隠した後

モヤは 一層深みを増し海と空の境目を 曖昧にかきけしてゆく

時が揺れて 漂いだした

何かが語りかけてくる

「どんな自分がいるか、見てきなさい」

パラレルワールドの入り口なのか?

あの扉の先に行けば

別の世界を生きる 自分を知ることになるというのか

時限が轟々と渦を巻いていた

遠のく意識 風の唸る音だけが鮮明に

扉の奥へ呑まれていった