悲しい一方通行の片隅で  -In one corner of a sad one-way street

彼女には紫色に見えるもの

わたしには桃色に見えるもの

「紫色でしょう?」

「だって、紫色じゃん!」

「紫色にしか見えないじゃん!!」 

何度も何度も言われたこと

あなたの見え方の押しつけに他ならないと感じた

自身の見え方も伝えたが 聞いていたのだろうか


あなたには紫色に見えるのか、そういう見え方もあるのか、と捉えたわたし

これは紫色だと 言い張るばかりのあなた

彼女から、わたしが何色に見えるか と聞くことはなかった

やりきれない風が 

わたしの心の裂け目をすり抜けていく

次も、違いがあったら 

同じようなことが起こりそうな 悲しいい予感

もう、あなたとは戻ることができない自分がここにいる

あの日から

どんなに関係を諦めようと苦しんできただろうか

戻れない

戻れない

2人は戻れない

自分の気持ちが1番 戻れない