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わたしは夜が好きだ
夜は 少しだけ
わたしの存在を 許してくれるように思えた
多くの人が活動している時間帯は
一日の中でもとりわけ わが命の存在に苛まれ続ける
寝床で一日中横になっているわたし
誰の役にも立たないわたし
何の有用性も生産性もないわたし
あるのは 病気だけ
ただそれだけ
頭は軋み 全身を絞めつける
夜も 苦しみは変わらないけれど
ほんの少し
寝床の外の世界に近づけるような気がする
生きていることを 少しだけ許されるような気がする
そんな夜が好きだ
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