道端の隅に転がる  -roll to the corner of the roadside

道端に転がる石っころ それはわたし
通り過ぎていくものを じっと眺めている

見えないのか 見ていないのか
気に留められることはない

足場の影にあるものなど 興味も関心もない

せかせかと動く足の運びの行方はいずこ

助けを求めても 切実さに気づいてもらえない
返ってくる言葉は 傷を残すだけ

この世界に 自分の居場所はない
息がうまくできない

深い悲しみ
愛の枯渇

絶望

目にも留まらないカケラ

何の存在感もない カサカサもろもろの

道端の石っころ

公園の一角に自転車一台 夕陽に伸びる影 02.11.5 須磨海浜公園
光と影 夕日を受けだんだん影が長くなる 誰かが乗って帰る自転車