道端に転がる石っころ それはわたし
通り過ぎていくものを じっと眺めている
見えないのか 見ていないのか
気に留められることはない
足場の影にあるものなど 興味も関心もない
せかせかと動く足の運びの行方はいずこ
助けを求めても 切実さに気づいてもらえない
返ってくる言葉は 傷を残すだけ
この世界に 自分の居場所はない
息がうまくできない
深い悲しみ
愛の枯渇
絶望
目にも留まらないカケラ
何の存在感もない カサカサもろもろの
道端の石っころ
光と影 夕日を受けだんだん影が長くなる 誰かが乗って帰る自転車