2020年12月4日 / 最終更新日時 : 2020年12月6日 円 闇 道端の隅に転がる -roll to the corner of the roadside 道端に転がる石っころ それはわたし通り過ぎていくものを じっと眺めている 見えないのか 見ていないのか気に留められることはない 足場の影にあるものなど 興味も関心もない せかせかと動く足の運びの行方はいずこ 助けを求めても 切実さに気づいてもらえない返ってくる言葉は 傷を残すだけ この世界に 自分の居場所はない息がうまくできない 深い悲しみ愛の枯渇 絶望 目にも留まらないカケラ 何の存在感もない カサカサもろもろの 道端の石っころ 光と影 夕日を受けだんだん影が長くなる 誰かが乗って帰る自転車