「1人の命ではない」  -It’s not one life

まるで延命治療のようだ、ひとつの命がつぶやいた

ある命が、苦しみにもがき暴れている

その人が選んだ苦渋の決断より
その人を失いたくない気持ちを伝えますか?

その人は 何度も限界をとっくに超えていました
それでも、生きる生きたい必死に命にしがみついて
与えられた命を可能な限り生きてきた人でした

ギリギリの生死の狭間で
未だに迷って苦しんでいる
引き止めますか?

その人の生き地獄が分かるでしょうか?

死にたい人など いるのでしょうか?

命の尊厳とは一体何なのでしょうか?

分からない

「1人の命ではない」

この言葉にがんじがらめになっているひとつの命  混濁し闇で叫んでいる