2021年3月20日 / 最終更新日時 : 2021年3月21日 円 病苦 命の実感 -Real Feeling of Life 横たわったまま迎えてしまった春分の日 幻の中を行くような鬱々とした時間鏡花水月のように手にとることができない世界 生きているという実感から いつも程遠くポツリ 時折、外の世界にふれる 清々しい空気は、家の中とはまるで違い道端の花がいじらしく花びらを揺らし 季節を教えてくれる 嗚呼 わたしには今、命があるのだ生き生きとした実感がもたらされる 掴めない時間がどんどん流れゆく虚しい時間がどんどん流れてゆく 命とは一体何なのだろう 思いは色濃くなり、わたしを深い闇へ突き落とす 雪柳が蕾から花へ変わっていく 他の植物も春に向かっていた