粉雪と苗字 -Powder Snow and Surnames

メタセコイアの美しい冬の木立のまわりを
粉雪があてもなく ぐるぐる走っている

ある日、苗字が変わった

窓口で出した書類は
まるで、最初からなかったかのように 奥に吸い込まれていく

遠くなっていく
今までの自分とあの人との

そんな悲しい夢で目が覚めた

粉雪があてもなく ぐるぐる回っている