蝉の一生  -The life of a cicada

何年も何年も 真っ暗な土の中で暮らしていた蝉が

光の世界へ旅立つ日

見たこともない地面に這い出でて 何年も生活を共にした殻を破り 

燦々と輝く地上に 飛び立ってゆく

どんな天気の時も 土の中で暮らす蝉は

何をを想い そこにいるのだろう

生きることに一途に生活しているに違いない

わたしは彼ら蝉を尊敬している

自分の人生を 

蝉たちの一生になぞらえる

例え 真っ暗で何にも見えなくても 

ただひたすら 生きることに命を燃やす蝉のように 

その闇を生きたい

そしていつか 

光が射すまぶしい世界に行ってみたい

死に損ないの自分を、こんな気持ちにさせてくれた蝉

蝉に会うと語りかける

届け めいっぱいのありがとう 

蝉の抜け殻 街中の低木 トベラ(トベラノキ)の葉っぱに捕まった跡 
街中のトベラ(トベラノキ)の葉っぱに捕まる 蝉の抜け殻