突如 灯火は消える  -All of sudden, light of life goes out.

今、限られた命と共に過ごしている人がいる

今、命の灯火が消えようとしている人がいる

自分自身も、いつどうなるかなんてわからない

不穏に染まった波が

寄せては引いて 引いては寄せてくる

延々と続く その音

明日の太陽を見ることができる 

そんな明らかな拠り所がどこにあるのだろうか

来年の桜を見ることができる 

そんな明らかな拠り所が一体どこにあるというのか

「また、明日」

「また、来年」

よく耳にする言葉は

自分には、ひどく重々しいものに聞こえる

遠い昔の自分は 明日という日が来ることを

信じて疑うことがなかった

考えることもなかった

あの日が来るまでは