命の実感  -Real Feeling of Life

横たわったまま
迎えてしまった春分の日

幻の中を行くような鬱々とした時間
鏡花水月のように手にとることができない世界

生きているという実感から いつも程遠くポツリ

時折、外の世界にふれる

清々しい空気は、家の中とはまるで違い
道端の花がいじらしく花びらを揺らし

季節を教えてくれる

嗚呼 わたしには今、命があるのだ
生き生きとした実感がもたらされる

掴めない時間がどんどん流れゆく
虚しい時間がどんどん流れてゆく

命とは一体何なのだろう

思いは色濃くなり、わたしを深い闇へ突き落とす

21.3.10 住友BKから月見山〒の道の植込み 雪柳 蕾から花へ
雪柳が蕾から花へ変わっていく 他の植物も春に向かっていた