砂浜で　ゴソゴソ寝袋ミノ虫３匹 年に一度　会える小学生の３人は　 まるで彦星と織姫のよう 一晩中　星を眺めながら話が絶えることない イルカ座のかわいい形を　３人でなぞる サーーーッと　流れる流星に沸く 無垢なミノ虫の子た […]

病気を持つ人が健康になりたいと思うことが ない物ねだり？？ 衝撃と違和感 健康があるから　身の回りのことができる 仕事ができる 散歩に行ける 買い物にいける 寝たきりや、病気というもので 生活自体に苦しみ、困ったことがな […]

その海は ほぼ満潮だったのだろうか 時折 海水が突堤にかぶさり　波が交差する 打ち寄せる波は　 ひどくたくさんのゴミを運んでいた 「ゴミだ」「ゴミだ」 小さな手でゴミを拾う　小さな少年たちの声が聞こえてくる 海から伝言を […]

てくてく急ぎ足 久しぶりに通った道の角を曲がると 目の前にトラックが止まった 重機も入っている 奥にはコンクリートの大きな塊 家が建つのだろうか いつかの春の日　元気をもらいたくて 心にしっくりくる花を　探して歩きまわっ […]

ぐんぐん通り過ぎていく　 車窓に現れては遠ざかる街並み よく車で通った大通り　 風をきって走ったサイクリングロードのある河川敷 あぁ、あのスーパーもよく行ったな ２度と行くことはない街を 電車は　容赦なく通り過ぎてゆく […]

扇風機にお世話になる季節 家に帰ってくると、おもむろに扇風機の前へいく 扇風機に向かって あーーーーーーーーーーと声を出すと 「あ“ーーーーーーーーーー」と 声が変化して返ってくる なぜかやってしまう 「あ”ーーーーーー […]

環礁に囲まれたその国は 眩しい色彩の自然に包まれ　心のきれいな人々の住む場所だった 海の中は、見たこともないような色形、何もかもが様々な生き物達でいっぱいだった 月明かりで歩けた　あの夜 自ら呼吸をしなくても、 空気から […]

大切なら自ら離しちゃだめだ ましてや、あの人に気づかれないように 優しいあの人が　別れ話をきり出しやすいように　 自らが流れを作るなんて そんな手放し方をしちゃだめだ 僕は大バカものだ 大切すぎたあの人に もう苦しんで欲 […]

世界には、ものすごい数の人がいる その中で巡り会う 親友や同志となったり 家族になったり あるいは、もう関わることがなくなってしまう人もいるが それも、ご縁だ 縁は奇跡だ 偶然なんかじゃない　必然だ その人と縁があったこ […]

髪の量にぴったりだったバレッタが割れた あまりないサイズのバレッタ 強力接着剤で直しながら 大切に使っていた 今度は 修復できない場所が割れてしまった 人生と重なる 二度と元に戻ることのない 心に残る面影たちを映し出す壊 […]

８年前の金環日食 日食用のフィルムメガネを２つ買って １つは彼に送った 当日、私は１人で公園へ行き、金環食を眺めた 彼は、送ったフィルムメガネで職場の方々と観たと 嬉しそうに報告してくれた 今日の部分日食は一緒に観たいと […]

あなたと出逢った時 シャッターを切りながら あなたに語りかけてしまう私 元気にしてる？ いっぱい花を咲かせたんだね まだまだ咲くね、蕾がいっぱいだ 時間をまたいで また、彼らに会いに行った あなた達は、 すっかり刈りとら […]

君の飾りなき素朴な笑顔が大好きだった 生み出す作品も 心惹かれてやまないものばかりだった 人の心の弱みにつけ入るものに染まりゆく君を 気がかりでいる 君に必要ならばいいんだ 迷惑だと怒ってくれよ 今も、君の作品が周りにあ […]

心の底に深く沈めていた、古びた箱を取りだす 今なお、終わりを遂げられずに 無理矢理しまい込んで過去のものとしたものの扱いに悩み続ける 昔とは、もう何もかもが変わってしまっているけれど 今も、自分の心を締めつける 無理矢理 […]

朝の散歩をしている人々が　徐々に集まってくる 家の中でスタンバイするわたし 毎日恒例　６時半のラジオ体操の時間だ ハツラツとした声と音楽が聞こえてくる 松林の公園で体操する人を見ながら　家の中で体操していた コロナが流行 […]