鈴虫たちの合唱  -Chorus of bell crickets

帰り道は宵闇から夜へと向かう

聞こえ出す 鈴虫たちの大合唱

山側から 音色のベールに包まれる

リーン 

リーン 

リーン

零れる自然に咲く音色

しじまに澄みわたる

守りたい

どうしても 守りたいもの

消えてしまった わたしの神さまも

鈴虫の集いが気になって ひょっこり顔を出す

そんな神聖な領域

鈴虫が暗闇を彩る 夜道をすり抜けながら

守りたいものを想う

猫じゃらしの群れが 風に揺れる 光の加減で見え方が変わる
光の加減に色を変えながら揺れるエノコログサ 守りたいもの達